21世紀も間近い今日、技術革新の中でデジタル技術はますます進化を続け、我々を取り巻く産業構造は大きく変貌をとげようとしています。
そのような流れの中で、平成8年4月1日付けで通商産業大臣より社団法人音楽電子事業協会(Association
of Musical Electronics Industry 略称AMEI)の設立認可を頂き、当協会が設立された事は、歴史的に大きな意義があると存じます。
音楽や音響、通信、映像、コンピュータ等がデジタル技術を軸として融合し、マルチメディア新時代が築かれて行く中、音楽電子は一つの大きな構成要素であることを思いますと、当協会の諸活動を通じて幅広い事業機会が創出され、新時代に即応したご提案ができるものと確信しております。
このような背景下での当協会の活動内容と致しまして、以下の四本の柱を掲げております。
1) 音楽データ通信の標準規格であるMIDI規格を公的に標準化すべく、JIS化に取り組んで参ります。
2) MIDIを中心とした音楽電子事業の普及・啓蒙活動の推進。具体的には「MIDI WORLD」等のイベントやMIDI関連セミナーを企画・運営して参ります。
3) 音楽電子事業に関する知的財産権のあり方の研究。音楽データのプロテクト等をはじめ、デジタル時代に適応するための各種研究・協議を行って参ります。
4) 音楽電子機器に関して、安全規格の研究、自主依頼試験の実施、PL法や地球環境問題に対する技術的な問題点の調査研究等を進めて参ります。
他にもマルチメディア時代の人材育成、デジタルレコーディング、各種国際規格等々の研究も平行して進めて参る所存です。
貴社におかれましては、是非とも主旨ご理解賜わり、当協会へのご賛同とご参加をお勧め申し上げる次第でございます。